🔩 H鋼とは?
H鋼(H形鋼、エイチこう) は、断面(断面形状)が「H」の形をしている鋼材(鉄の製品)のことです。英語では “H-beam” や “Wide Flange Beam” とも呼ばれます。
📐 特徴
- 断面形状:縦の柱(ウェブ)と、上と下の横の部分(フランジ)で「H」の形をしています。
- 強度が高い:同じ重さの他の形鋼と比べて、曲げや圧縮に強く、安定しています。
- 施工しやすい:形がシンプルで接合や加工がしやすく、建築や土木工事に便利です。
🏗️ 主な用途
- 建物の骨組み(柱・梁など)
- 橋梁
- 工場や倉庫の構造
- 高速道路や鉄道の高架
- 地下の土留め材(矢板として使うことも)
🔍 H鋼の種類(JIS規格)
日本のJIS規格(日本工業規格)により、H鋼には主に次の2種類があります:
名称 | 特徴 |
---|---|
JIS H形鋼 | 一般的なH形鋼。フランジが広く、建築で多く使われます。 |
軽量H形鋼 | 軽量化されたH鋼。荷重がそれほど大きくない場所で使用。 |
🧮 寸法記号の見方(例:H-200×100×5.5×8)
数値 | 意味 |
---|---|
200 | 高さ(H) |
100 | フランジの幅(B) |
5.5 | ウェブの厚さ(t1) |
8 | フランジの厚さ(t2) |
✅ メリットとデメリット
メリット:
- 高い剛性と耐荷重性
- 加工・溶接しやすい
- 安定した形状で使いやすい
デメリット:
- 他の鋼材より価格が高め
- 長さがあるため、運搬や保管に工夫が必要
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